Excuse me, Mikolas ?

 聞いてください。
 一昨日、大学に行くために電車に乗っていたら、同じ車両にマイルズ・マイコラスが乗ってきたんですよ。僕は本を読んでいたんで咄嗟には気づかなかったんですが、なんかやけにでかい白人がいるなと思ってふと顔を上げたらマイコラスじゃないですか。心臓止まるかと思いましたよ。あまりに驚いてじろじろと見てしまったので、マイコラスも「ああ、こいつ気づいちゃったかな」って感じの顔を浮かべていました。めちゃくちゃでかくてがっしりしていて、オーラビンビンだったのに誰も気づいていませんでした。僕だけがひとりあわあわしていました。まさか地元で電車に乗っていてマイコラスと会えるとは思ってもいなかったです。そのとき車内は空いていて立っているのは僕ともう3、4人しかいなかったのですが、そのうちの1人であるマイコラスは僕のすぐ右隣に立っていて、肘が触れそうでした。
 話しかけようと思ったんですけど、ずっとイヤホンをしていたし、車内で話しかけるのも迷惑かと思って諦めました。もっとも、話しかけていたとしてもうまく話せた自信はありませんが。
 それにしても、マイコラスはイケメンでした。ほんと、かっこよかったなあ。僕は福岡空港三浦大知を見たことがあるのを除いては有名人とばったりしたのは (しかもこんな近くで) 初めてだったので、あわてました。そしてなぜだかめちゃくちゃ緊張してしまいました。講演会で多和田葉子に質問したときもここまでは緊張しなかったのに、なぜ。
 ちなみに僕の父はドームでローレンさんの真後ろに座ったことがあります。
 なんだかふしぎな縁を感じてしまいました。


 ところで今日は井岡一翔の防衛戦でした。KOとはなりませんでしたが、相変わらずスキの無い「精密機械のような」(内藤大助) 戦いぶりで、惚れ惚れとしました。カウンターに重点を置いたスタイルからともすれば「地味」だと言われがちな井岡ですが、僕は彼の的確でムダの無いボクシングが好きです。芸術的だとすら思います。
 井岡の前に行われた高山勝成と原隆二の試合はそれとは好対照をなす「派手」な打ち合いで、それもまた面白かったです。やっぱりチャンピオンは強いですね。


 そういえば、また登山レポを書きました。「週間箇条書 その弐」でも書いたとおり病み上がりの体で臨み、見事にその翌日から風邪をぶり返させた登山です。よろしければこちらもお読みください。


 あと、米澤穂信『王とサーカス』を読んだので、近日中にその感想も書きたいと思っています。よろしければそちらもお願いします。