三頭山に登ってきた【登山レポ】
3月1日 (水)、奥多摩エリアの三頭山に登ってきました。
武蔵五日市駅からバスで都民の森まで行きそこから登り始めるというのがメジャーなルートですが、もう少し手応えがあったほうがいいよねということで、奥多摩駅からバスで小河内神社まで行き、浮橋で奥多摩湖を渡っていくヌカザス尾根ルートで登ることに。
7:30 奥多摩駅着
7:38 奥多摩駅発 (留浦経由小菅村行き) (バス乗り場2番線)
8:08 小河内神社着 → 浮橋へ
噂に聞く奥多摩湖の浮橋 (通称ドラム缶橋)。わりとゆれる。
浮橋を渡ったら登山口まではしばらく車道。道標があるので迷う心配はないです。道なりに進んで左側に登山口。
8:30 登山口
怒られそうなので小さな声でいいますが、ぼくたちはアイゼンを持っていません。靴はいちおう登山靴ですが、冬山対応ではない。
登り始めてしばらくの間は心配していた雪はなくすいすい登れたのですが、1000m超したあたりから霜が目立つようになりました。
枯枝も凍る。
山頂に近づけば近づくほど白くなり、ぼくたちが「のわっ!」と叫ぶ回数も増えていきます。まあ結果からいえば怪我もなく登れたのですが、1000m超えてからはアイゼンがあったほうが楽だったろうなあと思いました。凍ってる道は神経つかう。
11:30 山頂着
わりとほのぼのした山頂にベンチが4、5台。シーズン中や休日は混雑するんだろうけど、この日は数組しかいなかった。
恒例の光景。
ホットサンド! 今回の具はトマト&ベーコンとキーマカレーの二種類。
食後のおつまみ。
山頂からは富士山も見えた。
毎度ながら山頂ランチが幸せすぎてこの日もけっきょく山頂に1時間半もいました。ホットサンド食べてコーヒー飲んで、おつまみ食べてワイン飲んで紅茶飲んで……(どんだけ飲むねん)。もちろん登山それ自体が楽しくてやってるわけだけど、このお昼ご飯の楽しみ (カップヌードルとかホットサンドとか) がなければこんなにはまってなかったと思う。それくらい山頂ランチの幸福感はでかい。
13:10 下山開始
都民の森へ下ります。こっちのルートは道が整備されていて歩きやすい。
ただしつるっつる。
道程には三頭大滝があります。
滝見橋から望む。
ほとんど凍ってました。龍のよう。
ここまで来れば後は流し。森林館のほうへ向かいます。
嗚呼、でとっくす。
14:40 都民の森着
アップダウンが繰り返されるヌカザス尾根ルートと比べて下りは楽ちんでした。エントリ冒頭にも書いたとおり、三頭山はこの都民の森から山頂までピストンするルートがメジャーなんですが、さもありなんと思いました。たしかにこの気楽さで1500mの山に登れるのは魅力だ。
とまあ、ここまではよかったんですが。
都民の森へ下山し、いざバスに乗って帰ろうとしたらまさかの「3月は平日運休」の文字。12月〜2月に至っては全日運休だったそうです。し、知らなかった……。グーグルマップで調べたら最寄りの武蔵五日市駅まで30km7時間とかでてくるし、どうすんだこれ……と途方に暮れてもしかたないのでKくんがゆいいつ開いていた土産屋の店主に聞いた。すると、ここから3kmのところにある「数馬の湯」が送迎サービスをしているという。さっそく電話したところ、10分で迎えに行くとの返事。助かった!
迎えに来てくれたからいうわけじゃありませんが、数馬の湯は内風呂の数も豊富で山の木々が眺められる露天も素晴らしく、サウナや水風呂も設えられていてとてもいい温泉でした。湯上がりに飲むフルーツ牛乳のうまさよ!
ちなみに数馬の湯からは武蔵五日市駅行の路線バスが出ており、そのおかげでぼくたちも無事町へ戻ることができました。本数はだいたい1時間に1本。数馬の湯から武蔵五日市駅までは約1時間です。
感想
二ヶ月ぶりの登山でしたが、やっぱり山はいいなあと。
登りながら何がこんなにも楽しいのだろうとぼんやり思っていたんですが、まずは非日常ということですね。ふだん行かないような山の奥深くに分け入っていき、ふだん耳にすることのない沈黙を聴く。ふだんはぜったい起きない朝5時とかに起きて、朝からからだを動かす。そしてからだを動かした後の山頂ランチ。なんて健全な一日。ふだん鬱屈している心もからだも、少しずつほぐれていきます。
また、ぼくはいつも親友 (とぼくが勝手に思っている友達) といっしょに登っていますが、そうした気の置けない友達と心ゆくまでだれにも邪魔されずに話せるのも登山の魅力かなと思います。もちろんひとりの登山もまたべつの魅力があるはずですが、今のところはぼくはこの気の置けない友達との差し向かいの登山が好きです。
卑近な視点でいえば、お金がかからないのも登山の魅力ですね。交通費 (と温泉代) しかかからないので、ほかの遊び、たとえばボーリングだったり飲んだりするのと比べたら格安です。しかも朝5時から夕方まで楽しめる。なんというコスパ。
大自然のもとで自分の悩みがちっぽけに思えたり、いちど現実を離れることでふだんの自分が客観的に見られるような気がするのも山の素晴らしいところだと思います。
というわけで、社会人のKくんと今月週4でバイトが入ってるぼくはまた4月に非日常へ登ることを固く約束し、「あした職場に隕石落ちないかなあ」と呟きながらわかれたのでした。
……はぁ、バイトいやだなあ。早く4月にならないかなあ。