これからのこと

ふがいない院生は空を見た

少年ジャンプみたいな結論

 

昨日から、無関係なひとにストレスを与えられる出来事が続いて萎えている。

 

いきなり不穏な書き出しですが、なぜか知らないけどこういうことが続くときがあって、まあどれも取るに足らない出来事なんですが、修論その他諸々でまいっているときはけっこう身体に (文字通り) くる。

はじまりはコメダ珈琲だった。昨朝、大学がなかった僕はコメダに陣取って修論と闘っていると、となりにきた老夫婦の、婦人の方がずっとぐちぐち店員に対する文句を言っていた。オーダーを取りに来たとき、何度も聞き返していたのが頭にきたらしい。僕はとなりで聞いていたが、いたってふつうの対応で、注文を聞き返すのはマニュアルだし、そこに文句言ってもなあ、と思いながら修論を書いていた。

ところが、店員が料理を運んでくると、婦人が声をあらげた。コメダには三通りのモーニングメニューがあるのだが、婦人が注文したのとは別のメニューが運ばれてきたらしい。店員はすぐに謝り、料理を取り替えるために席を離れかけた。すると婦人はおいうちをかけるように彼女を呼びとめ、不満をこぼし続けた。

……

そしておいうちをかけるように、深夜のコンビニ前でいきなりおばさんに話しかけられる。

僕はどうしても煙草が吸いたくなって出てきていたのだった。煙草を吸った後、コンビニでガムを買って家に帰ろうとすると笑顔のおばさんに話しかけられ、延々と親の大切さについて説かれた。

最後まで聞いてはじめてわかったのだが、彼女は来月近くで催される講演会の勧誘員だったらしい。用件もわからずaとbのたとえ話まで出して親の大切さについて語られていた僕は、さすがにいらいらし始めていた。せめて用件を言ってくれ。こうこうこういう団体のこういう講演会がいついつどこどこであるから、ぜひと。そう言ってもらえれば「はい」って言ってすぐ帰れるのに、何をこのひとはいきなりわけのわからないことを話しているんだ。親が大切? じゅうぶん知ってるわい。いやまあたしかに二十五になって学生で実家住まいであることは親不孝かもしれないけど、え、もしかして見破られてる?

五分くらい延々話を聞かされたあと、さすがに相槌もうたない僕の態度に諦めたのか、ようやく講演会の日にちと開催場所を言っておばさんは解放してくれた。家に帰ると、「よっぽどおまえが親不孝者に見えたんちゃう?」と父からいわれた。金が無いなか、誕生日プレゼントをあげたばかりなんですけどねえ! 眠っていた母からは「あんたの声で目が覚めた」と非難された。散々だ。

……

きょうはゼミの発表だった。発表は思いのほか時間がかかり、授業が終わったのは次の授業が始まる直前だった。しかし僕たちはそれに気づいていなかった。一月から一人暮らしをするSさんの部屋の写真を見てみんなで盛り上がっていると、既に教室にきていた学生から「もう授業はじまるんで早く出てってもらえます!」とキレられた。あれは完全にキレていた。「すみません」といってすばやく教室を出たが、同期が出るときにはかなり強めの舌打ちをされたらしい。まあこれは次の授業の時間になっていたことに気づかなかった僕らが悪いのだけど……。苦笑いをして、「キレてたな」「キレてたね〜」と意味のない言葉を交わしながら、僕らは校舎を出た。Kさんはめちゃくちゃ笑っていた。

……

我ながら書いていてあまりのくだらなさにあきれてくるのだが、精神的にまいってるとこういうつまらないことでも後にひく。現在胃弱に悩む僕は、殊にわかりやすく体調にでる。

でももちろんそういうヤな出来事だけじゃなくて、たとえばおととい、プラットフォームへの階段を上っていたら、後ろから「すみません、すみませーん」と男の子 (たぶん大学生) が走ってきて僕が落としていた定期入れを渡してくれたし、なによりも同期のひとたちがほんとにみんな楽しくていいひとたちで、なんで僕みたいなやつのまわりにこんないいひとたちがいるんだろう……とも思うので、ひととの巡りあわせでは恵まれているよなぁ……と思う。

僕はどうしても、わるい出来事ばかり思い出して勝手に萎える傾向があるのだけど、プラス思考にはなれないにしても、せめて客観的にみて、自分が恵まれている面にも目を向けるようにしたいと思う。最近、先行きが不安で病んでたので……。

……

話し足りないね、とKさんはいって、自分の降りる駅を見過ごして途中まできてくれた。各停に乗り換えるために僕らはホームに降り、修論への不安なり展望なりを話し合った。「修論書いてると、ひとと話さなくなるよね」「そう! だからおれ、最近ひと恋しくなって、大学行ったら必ず院生室寄ってるもん」やっぱ、一人で悩んでてもどうしようもないというか、愚痴りあえる仲間がいるって素敵なことだなあと思った。なんだこの少年ジャンプみたいな結論。やがて滑りこんできた各停に乗ると、ホームからKさんが手を振っていた。扉が閉まり、互いが見えなくなるまで。なんだこのシンデレラ・エクスプレス。なお、Kさんには付き合って七年?目の彼氏がいた。というか自分で書いていてあまりにキモいんで弁明しておくと、マジで同期はいいよねって話です。きのうから抱えていたもやもやが同期たちと話したおかげで霧散して、ちょっとハイになっていたので書きました。おしまい。(修論にもどる)