ハイウェイの見えるホテルから

こんばんは、うみやです。
唐突ですが、僕はいま都内某区のビジネスホテルにいます。というのも、明日から木金と2日間、特別支援学校にて介護等体験をさせていただくからです。自宅からでも行けないことはないのですが、いかんせん朝が早いため、実習中は近場のホテルから通うことにしました。てなわけで、初めてのスマホ投稿でもあります。うまくUPできているでしょうか。

さて、今日はプロ野球CSファイナルステージの第1戦でした。民放では放送していなかったためテキスト速報で追っていたのですが、先発の内海が粘りのピッチングを見せ、まずは巨人が1勝目を手にしました。僕は自他共に認める大の巨人ファンなのですが、今季ずっと調子が上がらず、心ない野次に曝されていた内海がここいちばんで好投してみせたのを見て (正確にはテキスト速報で読んで )、とてもすっとした気持ちになりました。相手の先発は石川投手でしたから、その意味でもこの1勝はでかいです。明日は高木が投げるのかな? 高木ボール*1に期待です。

大学のことに話を移すと、僕は今日授業が5、6限だったのですが、6限の授業にゲストとして小説家の重松清さんがきてくれました。
重松清といえば学校教育を受けていれば必ずどこかしらで目にする作家なのでふだん本を読まなくても知っている方が多いのではないかと思います。僕はといえば、中学生のころに『きみの友だち』、『その日の前に』、『ナイフ』を読み、そのままの流れでなんとなく『疾走』を読んで、木っ端微塵にされた思い出があります。『疾走』を読んだのは中学1年生のときでしたが、読み終わったとき、とんでもねえものを読んじまった、と震えたものです。中学生の多感な時期に『疾走』を読んだことは僕の人格形成に少なからず影響を与えたのではないかと、けっこう本気で思っています。それほどのインパクトでした。そして重松清の小説でいまなお読み返すことがあるのも、その『疾走』です。終わりがけの、シュウジとエリが聖書を読むシーンがほんとに清らかで美しくて、大好きなんですよね。そのシーンだけは、何度も読み返してしまいます。

重松さんは想像していたよりもずっとフレンドリーな方で、僕がこれまでに見たどの作家ともまた違っていました。というか重松清に限らず、小説家ってほんと個性的で話が面白いです。重松さんもその例に漏れず、小説を書く上での技術論的な話から学生時代に中上健次に可愛がられた話まで、数々の魅力的な話を披露してくれました。事前に書かされた質問シートで僕は、「重松さんは何を原動力にしてあんな熱量を持った小説を書いているのですか」といったことを書いたのですが、そんな曖昧な質問にもしっかりと答えてくれて、何か目の前の靄がすっと消えたような、背中を押してもらったような気分になりました。僕もがんばって小説書こう。

重松さんの話はどれもほんとにためになるものばかりだったのでもっと詳らかに書きたかったのですが、明日の朝が超早いのと、この記事を書いているいま現在超眠いのとで、ここらで終わりとさせていただきます。明後日家に帰ったら、多少加筆修正するかもしれません。

それでは。

*1:カットボールとスライダーの中間の曲がり方をする独特の球」(Wikipedia「高木勇人」)。原監督が命名した。安直ではないかとの意見もある。