Charlotte (シャーロット) 13話 (最終話) 感想

※ この記事では、アニメ「Charlotte」を酷評しています。また、評の中にはネタバレも含まれます。それらの点を十分に踏まえた上でお読みください。

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 こんばんは。Charlotteの予想を遙かに超えた惨状に眠れないうみやです。ほんと、茫然自失とはこのことだよ。見終わってからしばらく何も言葉が出なかったよ。最初に出た言葉は「どんだけ〜」だったよ、IKKOかよ。

 もとはと言えば13話完結であるのを知らなかったためにこんなにもショックを受けるハメになったんだけど、そもそもこの話を1クールでやるというほうが無理だろ。そんなん、終盤が薄くなるのは火を見るより明らかやんか。1クールでやるのは放映権の都合とかでしかたなかったのかもしれないけど、それなら序盤で1人の能力者ごとに1話使ったのが無計画に過ぎるやろ。
 視聴率を取るには竜頭蛇尾で良いのかもしれないけど、その数字の裏には3ヶ月ものあいだアニメを観続けてきた視聴者がいるわけで、そうした人たちに対してあまりに酷い仕打ちではないかと思うわけです。
 ……と思ってTwitterで「Charlotte」を検索して視聴者の反応をうかがったところ、「感動した!」「最終話良かった!」「泣きました!」というツイートに占められていて、また言葉を無くしました。もちろん僕のように「最終話雑だった」とか「シャーロットとは何だったのか」って呟いている人たちもいるにはいるんだけど、圧倒的に前者の反応のほうが多かった。マジかよ。本気と書いてマジかよ。

 僕は「AIR」「KANON」「CLANNAD」を観て麻枝准に惹かれ、そのために今回のCharlotteも観ていたわけですが、バフンウニだと思って食べたら馬糞だった、みたいな感じです。いや意味不明か。
 しかしそんな意味不明なことも言いたくなるくらいCharlotteは酷かった。白柳さんとかZHIENDとか、どこに行ったのさ。というか、これは11話の段階で思っていたことだけど、熊耳を○したテロリストたちはどうやって隼翼たちの情報を掴んだのだろう。テロリストたちの同胞にも熊耳のような能力者がいた? それなら熊耳を拷問する必要はなかったわけだし、そもそも隼翼たちは並々ならぬ警戒をしてあんな山奥の施設まで建てていたのに、どうして気取られたのか。疑問が残る。あと、あの段階でなぜ日本の能力者を標的に選んだのかもわからない。

 僕と同じように落胆する視聴者のツイートには「シャーロットはあやねると作画だけだった」といった趣旨のものも多くあったけれど、別に佐倉綾音が好きでもなんでもない僕にとってはほとんど魅力がなかった。歩未を助けるためにタイムリープしたあたりで「シュタゲの二番煎じか……?」と心配し、それが杞憂だとわかるや否や「テロリスト」たちが現れてひしひしとCharlotteへの不安を強めていた僕でしたが、思っていたとおり、いや、それ以上に酷い結末になってしまいました。麻枝准どうした。あの独特な世界観はどこへいった。

 技術論的にも特別優れたアニメではなかったし、ほんとうに肩透かしだった。せめてこのぶった切りエンドは打ち切りのせいだと思いたい。ほんとうはもっと丁寧に描くはずだったのに、大人の事情によって打ち切らざるを得なくなったのだと信じたい。もしはじめからこの13話で終わる予定だったのだとすれば、麻枝准はじめ番組スタッフには失望せざるを得ません。

 もともと期待値はそこまで高くはなかったものの、あまりに稚拙な出来に思わずヒートアップして長々と書いてしまいました。ファンの方ごめんなさい。でも、こんなアニメを面白いと言っているようでは、アニメ業界にとっても不幸だと思います。アニメはただでさえ軽んじられがちなメディアだし、飽和状態を迎えているから。