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これからのこと

ふがいない大学五年生の記録

巾着田に行ってきた

日常

 この間、父から「巾着田が見頃らしいで」と教えられてHPを見てみたところ、確かに満開とのことなのできょう慌てて行ってきました。もともと大学の友達Sと一緒に行くつもりにしていたのですが、てっきり開花時季は10月初旬だと思っていたため、9月の予定はぜんぜん聞いておらず。昨夜とりあえずLINEしてみたものの、23日はBBQとの返事。
 というわけで、昨年に引き続きひとりで行ってきました。

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PM 2:00 予報どおりの晴れ。

 朝8時に家を出るつもりで7時に目覚ましをかけていたのですが、起きたのは10時10分だったため、それから朝ご飯 (サラダのみ) を食べてギターを弾いてネットを見て……とダラダラしていたら家を出るのが12時頃になってしまいました。よって、巾着田の最寄りの西武池袋線高麗 (こま) 駅に着いたのは14時。これから向かうひとと帰るひとが半々くらいでした。

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地下女将軍と天下大将軍。

 高麗駅を降りると、真っ先に「地下女将軍」「天下大将軍」と書かれた将軍標が目につきます。高麗はその字面からも察せられるように朝鮮半島からの帰化人が移住した郷であるため、その文化が今も色濃く残っているようです。ウィキによると7世紀後半に唐・新羅によって滅亡させられた高句麗からの帰化人をこの地に移住させ、716年には武蔵国高麗群が設置されたとのこと。同日高市内にある高麗神社には僕も以前行ったことがありますが、日本式の神社とは趣を異にした境内に驚いたものでした。


 高麗駅から巾着田までは歩いて20分程度。随所に案内板が設置されているため、初めてのひとでも迷わずに行けるようになっています。その20分ほどの道のりにも

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豆乳の店があったり、

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「水天」と書かれた石碑があったりと退屈しません。ちなみにこの礎は、天保年間(1830〜44) に多発した旱魃や大洪水などの天災を鎮めるために村人が建立したものだそうです。

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県道15号線をとおって高麗川を渡れば、巾着田はもう目の前。

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欄干にも曼珠沙華

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見えてきました。写真の右は高麗川

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巾着田入口。シーズン中は入場料があります。1人300円です。

 入場料を払って中に入れば、そこはもう彼岸の国。巾着田高麗川に沿って広がっているため、自然と川沿いを歩くことになります。

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巾着田」という名の由来。蛇行する高麗川に包まれる形で曼珠沙華の群生地が広がっています。

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 どのエリアも満開。見事でした。
 ところで巾着田についてネットを見ていると、「曼珠沙華」と書いているひとと「彼岸花」と書いているひとの両方がいるのですが、正解はどちらなのでしょうか。というか、それらの違いは何なんでしょうか。
 気になって調べてみたところ、実はどちらも同じ花とのことでした。正式名称では彼岸花だけど曼珠沙華とも呼ぶ、みたいな感じらしいです。へぇへぇ。
 どちらでもいいなら、僕は曼珠沙華のほうが好きかな。響きも綺麗だし、仏の世界を連想させるから。

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場内にはこうした広場もあり、ご当地グルメを食べることもできます。

 狭山茶が売っていて買うかどうか悩んだんですが、試飲させてもらった結果、おいしいんだけどそこまでのインパクトがなかったため、結局買いませんでした。また、長澤酒造という日高市の酒造が醸造している「高麗王」という日本酒が売られていて興味を持ったのですが、スマホで調べてみたところ僕の好みではなさそうだったのでこちらも買いませんでした。またの機会に。

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広場の奥のエリアはひとが少ないのでオススメ。

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見づらいが、木製の橋があります。橋を渡るにはいちど外に出なければなりませんが、入場券を持っていれば再入場可能なのでモーマンタイ。

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橋上からの景色。

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渡りきった場所から、馬が見えました。


 さて、橋を渡ったところからも高麗駅に戻ることができるのですが、ここはせっかくなのでもういちど橋を渡り直し、曼珠沙華を見ながらもと来た道を歩きます。

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ちなみに、曼珠沙華が群生する川沿いの反対側はこんな景色です。ほのぼの田舎。

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帰り道に「狭山茶コーラ」が売っていたため、250円と割高でしたが買ってみました。
コーラの味と草の味茶の味が同時に迫ってきて、やがて草の味茶の味がコーラを完全に圧倒するというゲテモノでした。飲み下した最初の瞬間だけおいしいと感じるんですが、後には吐き気が残ります。売店のお兄さんたちが「騙されたと思って飲んでみてください。騙されますから〜!」と言っていたのももっともだと思いました。巾着田に行く方はぜひ飲んでみてください。田圃のなかに野菜や果物の直売所があって、狭山茶コーラもそこで買えます。衝撃的な味です。

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あまりにも衝撃的な味だったため、例の豆乳屋で豆乳を買いました。150円です。とても濃厚な味で、口内の草味を上書きしてくれました。おいしかったです。


 高麗駅に戻った僕は、前もって確かめておいた15時44分発の電車に乗りました。シーズン中は臨時列車が設けられているとはいえ、それでも乗り換えとの兼ね合いなどで時刻表はわりとシビアになるため、事前に確認しておくことをオススメします。僕は高麗駅にやってきたときに時刻表を写真に撮っておきました。

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車窓から見えた将軍さん。バイバイ、また来ます。



 さて、目的の曼珠沙華は見られたし、狭山茶コーラまで飲めたので何ひとつとして文句はありません。これで帰ってももちろんよかったのですが、まだ時間に余裕があるし、せっかくここまで出て来たので飯能に寄り道していくことにしました。

 というわけで、飯能駅で降りてみます。なお、この案は電車が東飯能に着いたあたりで思いついたので、何も計画はありません。そして申し訳ないことに、写真もほとんど撮っていません。なぜかというと、飯能はヤマノススメの舞台であり、しかも町のほうもそれを観光資源にしているため町のあちこちにキャラクターの等身大パネルがあったりして、写真を撮るのが恥ずかしかったからです。僕もヤマノススメは観ているから「ここがあおいのバイト先か〜」とか内心で思ったりして楽しかったんだけど、過剰な自意識が邪魔して写真は撮れなかった。
 それはさておき。
 飯能はとてもいい町でした。なんていうか、自然な田舎? 田圃がばあって広がってるわけでもなく、駅前はふつうに栄えているんだけど、駅から30秒歩くとひとけが絶えて、シャッターが降りた店ばかりの寂しい商店街が現れる、みたいな。でもまったくひとがいないわけではなくて、ちゃんと地元民の息吹は感じられる。初めて訪れた町なのに、なんだかふしぎと落ち着きました。また行きたいです。

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広小路に向かう途中にあったこの建物に、無性に心をくすぐられた。

 飯能駅の北側を散策していると、「広小路」という通りに出ました。そこを歩いていると丸屋酒店という酒屋があったので、入ってみることにしました。
 飯能といえば、「天覧山」をはじめ数々の地酒で有名な土地。僕も天覧山はいちど飲んでみたいと思っていたので、ちょうどいい機会でした。丸屋酒店は日本酒だけでなくワイン、ウィスキー、焼酎とあらゆる酒を扱っている店で、日本酒は地酒が豊富でした。もちろん天覧山もあったのですが……

「飯能 風土記

という日本酒がなぜだか無性に気になってしまい、天覧山に決める前にスマホで調べてみました。が……

 ぜんぜんヒットしない!

 もちろん、販売元のHPなどはヒットするんですが、「風土記 味 感想」といった感じで検索してみてもこれを飲んだというひとの記事がヒットしない。どこにも感想が乗っていないのです。酒瓶を前にスマホを駆ってしばらくサーチしてみましたが、探せど探せど出てこない。その日本酒としては異例ともいえる情報量の少なさに、逆に俄然興味がわいてきました。そして……

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買っちゃいました。1250円 (税抜き)

 家に帰ってから時間をかけてしらべてみたところ、この風土記というお酒は「天覧山」の五十嵐酒造と丸屋酒店が共同で醸している酒なんだそうです。「飯能すたいる☆暮らしの愉しみ」というHPによれば、「飲むのが好きなお酒好きと田んぼ遊びを希望する体験好きとが共に楽しむ一苗倶楽部と、地域貢献と本物づくりを知ってもらいたいと思う丸屋酒店とが協同栽培したミツヒカリから作られました」とのこと。
 おそらく、丸屋酒店でしか販売されていないようです。どおりで検索してもヒットしないはず。ほとんどは地元民によって消費されているのでしょう。
 そんな希少なお酒とはつゆ知らず気まぐれで買い求めた僕ですが、せっかく出逢ったからには、大事に愉しんで飲みたいと思います。
 ……ということで、晩ご飯のときに一杯だけ飲んでみました。香りは上品で控えめ。味はまろやかで旨味があるが最後は酸味がキリッとしめる。旨味と甘み、酸味のバランスがとても良くとれた逸品でした。特に米の旨味が膨らんだあとをキッと引き締める酸味が素晴らしく、リピーターになってしまいそうです。飯能まで1時間以上かかるけど。


 そんなこんなで、シルバーウィーク最終日は大満足の1日となりました。巾着田曼珠沙華が綺麗なのはもちろんのこと、周辺の風景ものどかでノスタルジックなのでオススメです。また、飯能はオススメかどうかはわからないけど、なんだかふしぎと落ち着いたし、また行ってみたいと思わせられる場所だった。酒好きとしては、地酒があるのもうれしいですね。今度は天覧山に登りに行きたいな。あと天覧山飲みたい。けっきょく酒か。

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