光る砂【創作小説】

まだ五歳になったばかりの冬、光る砂を拾った。 大雪の降った日の翌朝のことだった。私は祖母に連れられて、雪化粧を施された裏山を歩いていた。すると、なぜか一カ所だけ雪に埋もれていない場所があった。そこで光る砂を見つけた。 その砂ははじめ黄金のような輝きをまとっていたが、小さな瓶の中に入れると、マッチ棒を…